安倍首相 未来投資会議で中小企業支援を急ぐよう指示したわけ
ソース:深圳市鑫雅精密五金制品有限公司
発売日:2018-01-20
首相が未来投資会議で、「生産性革命」達成へ中小企業支援を中心とした政策パッケージの策定を急ぐよう指示したのは、日本経済の成長力強化に欠かせないからだ。中小企業は日本企業の約99%を占め、生産性の向上がカギを握る。ただ、IT導入を支える人材や若い後継者が不足するなど、課題は山積している。 「労働時間の削減や働き方改革、経営課題の『見える化』などにつながる」 日本商工会議所の三村明夫会頭は会議への提出資料でこう述べ、IT導入の重要性を主張した。IT化は、高齢化が進む建設業や人手不足の宿泊業などで有効だとも指摘した。 ただ、中小企業ではIT導入が進まない事情もある。中小企業庁の委託調査によると、中小企業がIT投資を行わない理由のトップ3は(1)ITを導入できる人材がいない(2)導入の効果を評価できない(3)コストが負担できない-だった。 三村氏は、中小企業のIT導入を支える「身近な支援機関」設置が必要とも主張。全体の約7割とされる中小の赤字企業にも課税される固定資産税の優遇で負担感を軽くし、設備投資拡大の意欲とリンクさせることも求められる。
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